July 11, 2018

DOCSIS 3.1: より速く、よりスマートで、消費者を中心に据えたサービスのための新しいゲートウェイ

今日のサービス・プロバイダー(SP)ビジネスは急速に発展を遂げ、消費者の獲得と、家庭の管理を巡る競争が激化しています。DOCSIS 3.1は、これらの技術的な移り変わりを促進するうえで、極めて重要な役割を果たすと予測されます。 

今日のサービス・プロバイダー(SP)ビジネスは急速に発展を遂げ、消費者の獲得と、家庭の管理を巡る競争が激化しています。また複合技術および市場の移り変わりにより、これにさらに拍車がかかり、新しいサービスが、消費者の振る舞いを形成し、また消費者の期待は上昇し続けています。 

DOCSIS 3.1は、これらの技術的な移り変わりを促進するうえで、極めて重要な役割を果たすと予測されます。 

スマート・ホームの例を見てみましょう。音声と動作のコマンドによってタクタイル・システムが照明や設備の電源を入れる仕組みに移行し、有線システムは無線が主流になると予測されます。これらは、すべて市場の動向が技術の進歩に影響を及ぼす、典型的な例です。 

一方家庭の外では、サービス・プロバイダーにより、既に技術を市場ニーズに合わせる動きが始まっています。コンテンツ配信の面では、既にマネージドコンテンツサービスで、マネージドおよびティアードサービスからOTT(Over The Top)サービスやアラカルトアクセスへの移行の動きがあります。 

同様の移り変わりが、コネクティビティ、端末管理、マーケティング、ビジネスなど他の領域でも生じると予測されます (図表1を参照)。 

しかし、どの領域においても、これら新しいサービスは、いずれも帯域幅集約的であり、加入者を引きつけ維持するためには、優れたブロードバンド体験提供が要求されます。全世界のケーブル・オペレーターにとり、この帯域幅体験の問題の解決となるのは「DOCSIS 3.1」です。 

 

図表1: 複合技術および市場の移り変わり 

 

 

DOCSIS 3.1の最初の商用利用開始から2年経過し、DOCSIS 3.1でギガビット・サービスを提供するオペレーターの数は急速に増加しています。消費者からは、より速いインターネット速度への需要が増加し、さらに多くの帯域幅集約サービスが利用できることで需要はさらに増大することが見込まれています。 

動画: Ultra HD4Kの同時動画ストリーミングは、非常に多くの帯域幅を占有します。ライブOTTコンテンツやその他オンデマンドのサービスも、高速インターネットに対する需要をさらに加速させます。 

IoT: IoTもまた、高速データが欠かせない領域です: 物理プレミス・セキュリティ、サイバー・セキュリティ、家庭管理機能および家庭医療の機能は、すべて大きな帯域幅の利用が要求される技術的領域です。 

ゲーム: オンライン・ゲームでグラフィックス解像度向上やより速い反応性にあわせて、常にインターネット速度への需要が増加していることは、驚くに及びません。 

これらはすべて新しい消費者行動に対応するために、これまで以上に、ケーブル・オペレーターが考慮すべき現実です。言うまでもなく、今後急増が見込まれる仮想現実および拡張現実がこれらに含まれています。幅広い範囲の関連サービスおよびコンテンツ・アグリゲーターが存在し、ゲームから旅行、教育、映画、ブランド体験などにおよび、そして忘れてはならないのが、SPスペースの競争が激化するとみられることです。  市場の他のネットワークの改善により、消費者は、ネットワークサービス業者を変える誘惑にかられ、あるいはG.fastのような先端ソリューションを求めるようになっています。 

現在の問いは、「もし」ではなく「いつ」ケーブル・オペレーターが顧客ベース全体にDOCSIS 3.1を提供するかという点になっています。DOCSIS 3.1ゲートウェイは、もはや家庭のシンプルなアクセス端末の単なる境界設定ポイントでありません。  DOCSIS 3.1の帯域幅効率と、DOCSIS 3.1ゲートウェイソフトウェア能力の増加により、SPは、家庭で次世代サービスを提供する真の高度サービス・プラットフォームを持っています。 

人々は、高速で運転するためだけにポルシェを購入するのではありません。購入者は高いスペックのマシンとそれにかかわるものすべて、強力なエンジン、より軽く高速を実現する高級材料、そして快適さに加え、数々のラグジュアリーな付加価値を最大限に利用したいと考えています。同様に高速インターネットでは、全体の提供サービスの一部として、数々の追加サービスやよりスマートなサービスが実現すると考えられます。 

世紀の変わり目のほぼ20年後に、この最新テクノロジーが消費者ニーズにもたらす機会を活用すべき時が訪れました。これらはよりシンプルで、より接続され、より効率的な生活につながります。 

テクニカラーでは、DOCSIS 3.1ホーム・ゲートウェイは、人工知能、音声アシスタント、没入型動画体験、ホームネットワーク管理、個人情報のセキュリティ増加をはじめ、数多くの用途に利用できると考えています。 

DOCSIS3.1ソリューションの詳細については、テクニカラー営業担当者にお問い合わせください。